『バーニング・オーシャン』

バーニング・オーシャン

 2010年、メキシコ湾沖にある石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で起きた爆発事故を壮大なセットを組んでの再現パニック映画。

当時、日本でもニュースになったはずだが、そう昔でもないのに記憶にうすい。(汗)

 『タイタニック』や『タワーリング・インフェルノ』を思わせるディザスター・スペクタクル映画だが、“ディープウォーター・ホライゾン”という施設名に馴染が薄いと判断されたのか、邦題はB級パニックのようになってしまったのは少し残念。

 ピーター・バーグ監督にマーク・ウォールバーグ主演と『ローン・サバイバー』コンビが再びタッグを組む。

実話物の再現としては至極まっとうなつくりで、序盤の不気味な予兆を伏線にして爆発するまでジラしにジラすのもパニックものの王道といった感じだろうか。

ただ事故が起きるのは承知なので、少し状況説明がもたついているという印象を受けるかもしれない。

 裏にあるのは、大企業の強引な合理化問題といった人災面をクローズアップ。

制服組の企業運営と現場の安全性とそりが合わないのはよくある話。

縦割りによる権限の壁といった問題からも社会性を感じさせる。

 しかし何といっても美術スタッフの仕事に一番目が行く。

臨場感たっぷりで本物かと見まごうセットはオスカーノミネートされた音響と相まって見事の一言。(視覚効果と音響編集のノミネート)

爆発自体はさすがに本物以上に“盛り付けて”いるだろうが、事故にあった当の作業員にはそれぐらいに感じてもおかしくないだろう。

 ブルーカラー役を演じさせたら間違いないマーク・ウォールバーグも期待に応えているが、何よりイヤ〜な役柄を演じさせたらピカイチなジョン・マルコヴィッチが光る。