ギターアンプを修理しました!

最近アンプの修理ばかりやっているのですが、今回は友達から依頼のギターアンプを修理しました

LANEY(レイニー)と言うメーカーのTFX3と言うプリチューブ(真空管)、パワーはトランジスタと言う

構成の120W出力のギターアンプです

実は以前レイニーのギターアンプはフルチューブ(フル真空管)の物を1日で修理した事があるので

安請け合いしたのですが、預かってみたらこのアンプは真空管はプリ部に1本12AX7を使っているだけで

プリアンプはほとんどオペアンプで構成されていて、パワーアンプはオールトランジスタのアンプで

修理はとても大変でしたorz

それでも結果としてはプリ部の故障のみで、パワー部は正常だったのでまだ良かったのかもしれません。

実はこのアンプは4か月前に「電源を入れてもまったく音が出ない」と言う症状で預かったのですが、

不良箇所が分からず放置期間も含めて4ヶ月もかかってしまったのですorz

なので今回の日記はちょっと長めになってしまいますが、もし良かったらお付き合い下さい。

それでは修理の内容を説明させて頂きます。

預かったアンプにギターをつないでみると確かにウンともスンとも言いません

しょうがないのでまずアンプからアンプヘッド部分を外します

すぐに気付いたのが真空管を使ったドライブ回路のヒューズが切れている事でした

写真では真空管が外してありますが、これは真空管の劣化で過電流になっているのではないかと

誤診をして真空管とヒューズを交換したからなんですorz

しかしまったく音は出る様になりませんでしたorz

しょうがないので先日の日記でも使用したオーディオジェネレーターとオシロスコープを使用して

1kHzの正弦波を入力して回路の信号経路を追って行くとボリュームやゲイン、BASSやMIDDLE、

TREBLEなどのボリュームポットの劣化で接触不良を起こしていてそこで信号が寸断されているのが

わかりました

ボリュームポットを外して接点復活剤を吹きかけては取り付けてを繰り返しましたが、結果から言うと

2個は接点復活剤では直らずに導通しないままだったのですが、そこに気付くのに時間がかかりましたorz

ここまでの作業で音が出たり出なかったり非常に安定しないながらも一応音が出る様になったのですが

さらに信号経路を追って行くとチャンネル切り替えスイッチが接触不良を起こしているのが分かりました

ここも分解して接点復活剤で調子は良くなり連続して音が出る様になってほっと安心したのも束の間、

今度は「クリーン」、「ドライブ1」、「ドライブ2」と3つあるチャンネルの内「クリーン」以外のチャンネルの

音がまったく出なくなってしまいましたorz

ここまですでにアンプを預かってから1ヶ月くらいは経っていたのですが、ちょっとこのアンプをいじるのが

嫌になってしまいしばらく放置となりましたorz

そして自分の資格試験も終わって少し気持ちに余裕ができてまたアンプを分解しいろいろ調べてみると

「クリーン」以外のチャンネルの音が出なくなった原因が分かりました

当初真空管の劣化で真空管回路のヒューズが切れたと思っていたのは誤診で、真空管は試験器で

調べてみるとまったく劣化はなく、ヒューズが切れた原因は真空管回路の電源部のコンデンサ

漏れ電流の増加だと言う事が分かりました

劣化しているコンデンサを外して新品の電解コンデンサに交換します

基板を外したついでに裏面のハンダももう一度新しいハンダを盛ってハンダ修正しました

さらに再び切れたヒューズを交換して動作確認するとすべてのチャンネルで音が出るし、ヒューズも

切れなくなった様です

この真空管のドライブ基板は「クリーン」チャンネルでは信号が通らず、「ドライブ1」や「ドライブ2」を

選んだ時だけ信号が通るので考えれば分かりそうですが、そこに気付くのもとても時間がかかりました

そしてさらに動作確認を続けて行くと接点復活剤で復活したと思っていたボリュームポットの内の

2つがまた接触不良を起こしているのに気付きました

「ドライブ2」チャンネルが音は出るものの非常に音量が小さいのですorz

こうなったからにはもうボリュームポットは交換できる限り新品交換するしかありません。

自作と違って既製品の修理の場合には元と同じサイズ・規格の物を見つけるのがとても大変です。

なんとかサイズ・基板の穴に入る足の位置・抵抗値の合うボリュームポットをネットで見つけて

注文しましたが、まったく同じ物は見つからずちょっと加工が必要となりました。

見つかった物はサイズ・基板の穴に入る足の位置・抵抗値は同じですが、シャフトの長さが

元の物は15ミリで購入した物は20ミリでした。

このままではパネルにピッタリ取り付けできずかっこ悪いので、しょうがないのでシャフトを1個1個

カットして15ミリの長さに合わせて取り付けました。

結構大変でしたorz

すべて組み上げて動作確認するとバッチリです

今回の修理は原因が分からずとても大変でしたが、とてもいい音で鳴っているギターアンプの音を

聴くとうれしくなりますね

友達も動作確認して完全に直ったと喜んでくれました

今回の修理はちょっと大変でしたが、自分のスキルアップにはなりましたので、今後も頑張って

まだたくさん預かっている修理を頼まれているアンプも修理したいと思います