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2017/03/05(日)作曲家 植松伸夫の創作の軌跡@NHK文化センター 青山教室、其の二

・学生時代

音楽をずっと続けていきたいとは考えていて、他の人には無いものを身に付けるため、途中から意識して洋楽のみを聴くようにしたそうです。

邦楽の魅力は、日本人として自然に血肉になっているため、そこでは差が出ないと言う事だそうです。

「日本人なら演歌なんかでも、どう展開していくか何となく判る。感情的にこう進みたい、と言う特徴がDNAに染み付いているんじゃないかな」と言う話がありました。

「音楽の展開の好み」=「感情をどのように揺らしたいか」と言う所がとても良く理解出来ました。

また、高校時代のバンド「ポテトーズ」での音楽仲間には、あの織田哲郎氏がいたとの事。

・バイト時代

シンセ教室とその他のバイトを掛け持ちしていると、それなりに食べられていたそうです。

しかし、逆にその状況が「変えようとしなければ、いつまでもその状況から変われない」となってしまう事に、白アリ駆除の仕事で軒下に潜っている時に気付いたとの事です。

その時に、音楽の仕事に着く活動に集中する事を決意したそうです。

・ゲームの傾向

大作主義で出来る事もある反面、シンプルな良さや、斬新なアイディア1つで楽しめる作品が見たい、との事。

大作しかない状況になってしまうと、結局、受け手が飽きてしまう、と言う観点もあるそうです。

これは自分には無い視点だったので、なるほどと感じました。

・質疑応答

終わった後に質疑応答がありました。

いくつかあった中、一番印象に残ったのは「ゲーム作曲家を目指していますが、一番大事な事、必要な事はなんでしょうか」と言う質問についての回答でした。

「流行っているからやらきゃならないとか、皆が知っているから自分も知らなきゃいけない、とかじゃあないんじゃないかな。音楽や映画で感動して涙を流す事、それによって自分にとっての絶対的な基準を持つ事が大事だと思う」と言う話が、とても嬉しかったです。

琴線に触れるメロディなどが、テクニックではなく素朴に心に染みると感じていたので、「まず自分が感動出来るか」から生まれた事があらためて解ったからです。

・サイン会

「もしかしたら…」と期待していたのですが、ご好意で最後に全員へのサイン会がありました。

自分は、人生で最初に「自分一人だけのCD」として両親にクリスマスに貰った「Final Fantasy IV」のオリジナル・サウンドトラックに、サインを入れて頂きました。感動です。

合わせて、講演ではスキップされた、Steve Reichの「テヒリーム」の話が何だったのか、今度別の場所で話して頂きたいとお伝えしました。

すると、「80歳になって未だに現役でやっているし、他にも有名な曲もあるのに面白いよね」と言う話など、話が膨らんで、自分がちょうどその週に「テヒリーム」を生で観て来たばかりである事も、お話しさせて頂きました。

時間を一人であまり取る事も出来ない場なので、次に他の場所で聴ける事を楽しみにしています、とお伝えしました。

…終わる。